Material
天然木工芸突板
akits eyeで使用している天然木工芸突板を生産しているアルピ社はイタリアで1919年創業のメーカーです。
フレームに使用する天然木工芸突板は持続可能な木材の国際基準を取得したFSC認証森林から調達し製造されているものを使っています。
適切な伐採と再植林により、森林資源が保護され、環境への影響が最小限に抑えられます。
天然木工芸突板とは、天然木を染色などして色柄を出し0.5〜0.6mmに薄くスライスした突板です。アイウェアの作製にあたっては、突板の積層だけだと必要な強度が出ないため、セルロースファイバー(CNF強化材料)を芯材にして製品化しています。
セルロースファイバー(バルカナイズドファイバー)
補強の芯は、バルカナイズドファイバー(CNF強化材)を使用しています。
バルカナイズドファイバーとは、日本で製造されはじめてから、おおよそ100年の歴史をもつ紙からつくられたユニークな材料です。特徴は粘り強く割れにくい、引張強度は合成樹脂より優れます。また生分解性に優れていて地中の微生物により速やかに分解されます。
フレームは表に突板、中にファイバー、裏に突板の順で積層接着し、ファイバー部分に溝を掘り、レンズを取り付けています。
※レンズ枠やテンプルを曲げようとしないで下さい、破損の原因になります。
Craft
千葉県の工房でひとつひとつ丁寧に作製しています。
セルロースの芯材を使用しています、製品強度を高める為に使用量を増やすと重くなってしまうので、デザインは強度、重さのバランスをみて決めています。
素材から削り出す
私たちのメガネ作りの第一歩は、厳選された高品質の素材から始まります。それはイタリア製の天然木工芸突板と国産のセルロースファイバー(CNF強化材料)です。
まず、適したサイズにカットした突板とファイバーを積層し接着します、それを機械(CNC)にセッティングし丁寧に削り出します。このプロセスでは、デザインを実現しフレームが持つ美しさと機能性を形にします。
次に削り出された素材を手作業で磨き上げます、繊細な手作業が加わることで、フレームに独自の温かみと風合いが生まれます。
テンプルとフロントを合わせる(合口)
フレームが形になった後、次に重要なのがテンプル(耳にかかる部分)とフロント(レンズを支える部分)を正確に合わせる作業です。この工程は、アイウェアの掛け心地とデザインに直接影響するため、非常に重要です。
合口のプロセスでは、微調整を何度も繰り返し、特に機能面のバランスを追求します。
軽やかで快適な掛け心地、長時間の使用でもストレスを感じさせないアイウェアを作り上げます。
作り上げた各パーツをアセンブリする
メガネ作りの最終工程は、作り上げた各パーツを組み立てるアセンブリ作業です。ここで、メガネは完成形へと仕上げられます。
フレームへヒンジ、ノーズパッド、テンプル、そしてレンズを取りつけ、各パーツが正確にフィットするように調整を行います。
最後に、メガネ全体の品質をチェックします。各接合部がしっかりと固定されているか、全体のバランスが整っているか、細部まで検査します。
※Coating
フレーム表面を水性ウレタン塗装 Matte finishでCoatingしています。
この塗装は環境にやさしく、揮発性有機化合物(VOC)の放出が少ないため、健康と環境に配慮した選択肢です。また、水性ウレタン塗装は耐久性があり、優れた耐摩耗性と耐薬品性を提供します。さらに、美しい光沢と均一な仕上がりを実現し、製品の外観を長期間保持します。(ウレタン塗膜は劣化していない限り高い耐水性・撥水性を発揮しますが、防水性ではありませんので水没はさせないでください。)